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レジオネラ菌予防!家庭でできる具体的対策法

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レジオネラ菌に注意情報

レジオネラ菌に注意情報

2026/07/06

最近も日本国内の温泉施設にてレジオネラ菌が確認されました。この菌は、もともと、アメリカ合衆国内にて 、退役軍人会(レジオン会)が開催され、多くの年配の方が会合され、旧友との楽しい会合されていた方々が、次から次へと体調の不調を訴えられました。あとで判明した原因が、エアコンの冷却水に菌が増殖して、エアコンの送風によって、菌が拡散して多くの人に重篤な健康被害があったことから、このレジオン会から、レジオネラ菌と名付けられました。

 

       【重要】  

  • 公衆浴場における衛生等管理要領
  • レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針
  • 循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアルについて
  • レジオネラ症の知識と浴場の衛生管理
  •  

1. 日本で実際に起きたレジオネラ感染の危険事例(実例)

① 冷却塔が感染源となった地域集積事例(東京都・2024年)

東京都では2024年にレジオネラ症の届出が261件と増加し、特定地域で患者が集積。調査の結果、

  • 冷却塔の水が36℃前後の「菌が増えやすい温度」を長期間維持

  • 冷却塔の管理が不十分で、生物膜が形成 → 空調のエアロゾルを介して周辺住民が吸入した可能性が高い

② 超音波ミストを発生させるインテリア用品が感染源となった事例(東京都)

加湿器だけでなく、

  • 超音波式ミスト発生器(アロマディフューザー等) が汚染し、レジオネラ菌が大量増殖。 → ミストを吸入した複数人が発症。

③ 循環式浴槽(温泉・旅館・介護施設)での感染事例(全国)

厚労省は、循環式浴槽の不適切管理が原因の事例を多数報告。 原因は以下:

  • ろ過器・配管内の生物膜(ぬめり)に菌が大量繁殖

  • 塩素消毒が生物膜内部まで届かない

  • 60℃未満の貯湯槽で菌が増殖 → 入浴時のエアロゾル吸入で感染

④ 露天風呂での汚染事例(全国)

露天風呂は外気と接するため、

  • 土埃

  • 落ち葉

  • 雨水 などからレジオネラ菌が入りやすく、内湯より厳しい管理が必要。

🛡️ 2. 実例から導かれた「危険予防の具体策」

A. 冷却塔の予防策(ビル・工場・大型施設)

  • 水温が60℃以上になるよう管理(菌は50℃以上で死滅)

  • 水を滞留させない(循環を止めない)

  • 週1回以上の消毒・逆洗

  • 生物膜ができやすい部分を重点清掃

  • 稼働状況を航空写真などで把握し、周辺住民への影響を調査

B. 加湿器・ミスト発生器の予防策(家庭でも重要)

  • 超音波式は特に危険:水中の菌をそのまま空気中へ拡散

  • 毎日水を交換

  • タンクをスポンジでこすり洗い

  • 週1回の塩素系消毒

  • アロマオイル使用時も同様の衛生管理が必須

C. 浴槽・温泉・介護施設の予防策

厚労省の指針より、特に重要なポイント:

1. 生物膜(ぬめり)を作らせない

  • ろ過器の塩素注入口はろ過器の直前に設置

  • 配管内の逆洗を週1回以上

  • 回収槽の水は原則再利用しない(やむを得ず使う場合は徹底消毒)

2. 湯温管理

  • 貯湯槽は60℃以上を維持

  • 低温になると菌が爆発的に増える

3. エアロゾル発生設備の管理

  • ジェットバス、打たせ湯、シャワーは土埃が入らない構造

  • 連日使用型循環水を使わない

4. 露天風呂の特別管理

  • 内湯より厳しい清掃

  • 外気からの汚染を防ぐ構造

  • 配管を通じて内湯に混入させない

🏠 3. 一般家庭でできるレジオネラ予防(実例から応用)

家庭でも以下の設備が感染源になり得ます:

① 風呂(追い焚き・循環式)

  • 追い焚き配管は月1回の高温洗浄(60℃以上)

  • 風呂釜のフィルターを週1回洗浄

  • 入浴剤を使う場合は生物膜ができやすいので注意

② 加湿器・アロマディフューザー

  • 超音波式は特に注意

  • 毎日水を捨てる

  • タンクをスポンジで洗う

  • 週1回の塩素系消毒

③ ベランダの簡易噴霧器・ミストシャワー

  • 水を長期間ためない

  • タンクをこまめに洗う

📌 まとめ:レジオネラ菌予防の「黄金ルール」

  • 水を滞留させない

  • 60℃以上で管理できる設備は高温維持

  • 生物膜(ぬめり)を徹底的に除去

  • エアロゾルを発生する設備は特に厳重管理

  • 超音波式ミスト機器は要注意

 

レジオネラの発生源と増殖条件

レジオネラは自然環境に生息する土壌菌

レジオネラ(レジオネラ属菌)は、もともと道端や庭、植え込みなど身近な土壌に広く生息している土壌菌です。それらが、土ぼこりと一緒に飛散したり、入浴者の身体に付着して温浴施設内に侵入します。

温浴施設はレジオネラが繁殖しやすい条件になっている

レジオネラは20℃以上、特に36℃前後の水が停滞または循環するような人口環境下で繁殖しやすく、高確率で生存しています。さらに、バイオフィルムの内部に生息することで、消毒剤などの外的要因から身を守り、増殖を続けることができます。

この、増殖したレジオネラに汚染された直径5μm以下のエアロゾルを吸入すると、レジオネラ肺炎を発症します。レジオネラ肺炎は健常者もかかりますが、糖尿病患者や喫煙者、新生児や高齢者などがよりかかりやすいことがわかっています。

レジオネラ症を予防するためには

レジオネラ症の発生を防止する対策の基本は、レジオネラ属菌が繁殖しやすい状況をできるだけなくして、レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾルの飛散を抑制する措置を講じることです。

ここがポイント

  • レジオネラ属菌の温床となる微生物の繁殖と生物膜などの生成を抑制すること
  • 設備内に定着する生物膜等をしっかりと取り除くこと
  • エアロゾルの飛散を抑制すること

維持管理の方法とポイント

レジオネラ属菌に汚染されていないか監視する

浴槽水は、少なくとも1年に1回以上、水質検査を行って、レジオネラ属菌に汚染されていないか否かを確認します。

温浴施設の状況によって、レジオネラ症に対する感染の危険度は異なります。「菌が増殖しやすい状況か(循環式浴槽水など)」「エアロゾルを吸入しやすい環境であるか」「感染した場合、重篤な症状になるようなお客様がいらっしゃるか(高齢者など)」によって判断を行い、必要に応じて、水質検査の頻度を多くするなど対応を検討します。

浴槽水を入れ換える

浴槽水は毎日完全に換えることが原則で、循環式の場合でも、最低でも一週間に一回以上は完全に換えるようにします。

ただし、完全に水を換えるだけでは十分でなく、ろ過器や配管内に付着する生物膜が残ったままの場合は、レジオネラ属菌による浴槽水の汚染の可能性は残っています。

浴槽水の常時除菌

浴槽水は、塩素系薬剤を使用して、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を頻繁に測定して、通常0.2ないしは0.4mg/L程度を保ちます。このとき、遊離残留塩素濃度は最大1.0mg/Lを超えないように注意します。

ただし、温泉の性質や施設の状況によっては、塩素系薬剤の効果が弱くなる場合があるので注意が必要です!

塩素系薬剤が使用できない・効果が弱くなる温泉水の特徴

  • pHが低い泉質(塩素系薬剤を使うと、有毒な塩素ガスが発生します)
  • 有機質(例えば皮脂など)を多く含むため、消毒剤の投入が難しい
  • 浴槽の容量に対して、温泉水の流量が多く、遊離残留塩素の維持が難しい
  • 鉄やマンガンと反応して、酸化物を生成することで温泉が着色する
  • pHが高い泉質の場合、塩素系薬剤の効果が低減する(ほとんど効果が無くなります)

下図は、pH値ごとの遊離有効塩素の存在比を示しています。次亜塩素酸ナトリウムはpHの状態によって、存在形態が異なります。

  • pH3以下:塩素ガス(人体に有害)
  • 中性付近:主に次亜塩素酸で除菌効果あり
  • アルカリ性付近:次亜塩素酸イオンが主体となり除菌力が弱くなる

適切に除菌を行うためには、pHの管理が必要です!

せっかく除菌剤を使っているのに、うまく除菌ができていない場合は、上記のような障害があるかもしれません。あらかじめ温泉水などを利用して、塩素系薬剤との相互作用の有無を確認することが重要です!

配管の洗浄・消毒

循環配管の内壁には、ねばねばとした生物膜(バイオフィルム)が生成されやすく、レジオネラ属菌の温床になります。そのため、定期的に循環配管内のバイオフィルムを除去し、消毒することが必要です。

過酸化水素による洗浄・消毒

過酸化水素(2~3%で使用)は、有機物(バイオフィルムなど)と反応して発泡し、その発泡力で物理的にバイオフィルムを剥離、除去します。また、同時に強い除菌作用があります。

ただし、過酸化水素は、医薬用外劇物であり、取り扱いには危険が伴います。また、処理薬品が多量となり、洗浄後の廃液の処理も必要となるため注意が必要です。

塩素消毒

高濃度の有効塩素を含んだ浴槽水を、配管の中に循環させることで除菌する方法です。残留塩素濃度は、循環系内の配管などの材質の腐食を考慮して、5~10mg/L程度が妥当です。この状態で、浴槽水を数時間循環させます。

バイオフィルムが存在している循環系に塩素を入れると、塩素は微生物の細胞膜を破壊してタンパクや多糖類を溶出させるので、浴槽水が濁ったり発泡したりすることがあります。ただし、普段から浴槽水中の遊離残留塩素濃度が、0.2~0.4mg/Lとなるように塩素系薬剤を連続注入により添加して、微生物の繁殖を防いでいれば、高濃度の塩素処理を行っても発泡などは起きません。

高温殺菌

60℃以上の高温水を、循環させることで除菌する方法です。但し、循環系の材質によっては、劣化(例えば熱による塩ビ管の軟化劣化)、または腐食を促進することもありますので、事前に設備の確認が必要です。

 

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